【台風10号】にも人格を感じてしまう不思議

防災対策 気付ける生き方のヒント集
台風対策に心の余裕を持って備えよう。

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台風対策に心の余裕を持って備えよう。

 心理学の実験で「意味のないグループ分け」でも人々が互いに反発し合う現象は、主に「最小条件グループ・パラダイム」(minimal group paradigm)として知られています。このパラダイムは、社会心理学者のヘンリー・タジフェル(Henri Tajfel)によって開発され、人々が非常に些細な基準でグループに分けられた場合でも、他のグループに対して偏見や差別的な態度を示すことを示しています。

最小条件グループ・パラダイムの仕組み

  1. グループ分けの基準が極めて無意味: 実験では、参加者がまったく無意味な基準(例:コインの表裏、ランダムな番号割り当て、単純な色の選択)でグループ分けされます。これらの基準は、参加者にとって実質的な意味がなく、個人的な価値観やアイデンティティに基づくものではありません。
  2. グループメンバーシップの効果: 実験結果では、参加者は自分が属するグループ(内集団)をより好み、他のグループ(外集団)に対して否定的な態度を示す傾向が観察されました。たとえそのグループが無意味に形成されたものであっても、参加者は内集団を支援するためにリソースを分配したり、外集団に対する不公平な行動を取ることがあります。
  3. 社会的アイデンティティ理論: この現象は「社会的アイデンティティ理論」(social identity theory)によって説明されます。タジフェルによると、人々は自分のアイデンティティの一部を自分が属する社会的グループから得ており、グループのステータスを高めることで自分の自尊心を維持・向上させようとする傾向があります。そのため、たとえ無意味なグループであっても、他のグループに対して優越感を持とうとするのです。

この実験の意義

最小条件グループ・パラダイムの実験は、人間の集団行動や偏見の形成が非常にわずかな要因で起こり得ることを示しており、社会における差別や対立の根本的な仕組みを理解する上で重要な洞察を提供しています。

この実験のポイントは、分けられたグループには「何の意味もない」ということです。

職場で横行するセクショナリズムや国同士の争いの現状を見れば頷ける人も多いのではないでしょうか。

意味のないグループ分けでも争いが生じるのです。ましてや部署や国境で分けられた者同士が争うという仕組みには明確な心理学的要素が見えてくるはずです。

このように何にでも意味を与えてしまう私たちの習性。人間心理って本当に興味が尽きません。

ここで ふと思い至ったのが、無機物や現象にも人格を想像してしまうという人間の習性。

今まさに話題の「台風10号」にも何となく性格やキャラを与えてしまっている人はいるでしょう。

😓ハリケーンには毎回ネーミングされていますね。

ゆっくりとジョギング程度のスピードで日本列島を観光するかのように移動する台風10号。

既に深刻な被害に遭われている方々もおられます。決してふざけて言うつもりはありません。

ただ備える立場として、キャラクターや性格を与えてみることによっていたずらに不安感に囚われ過ぎることなく、気持ちの余裕を持って対応できることにつながれば良いのではないかと思うのです。

また、逆に緊張感を共有することにつながる場合もあるでしょう。

みなさん、準備には怠りなく そして少し心に余裕を持って臨みましょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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