【新社会人も必見！受援力（じゅえんりょく）】お悩みを適切に相談できるのは能力の一つなんです。

1. はじめに

　私たちにはそれぞれ色んな事情があります。人生で何かを達成するためには個人の努力が欠かせませんが、時には自分だけの力でなく他者との連携や他者からアドバイスを受けることが不可欠になることがあります。

　本記事では、「人に相談することの重要性」について触れ、成功への道を切り拓くための知恵について書いていきます。新社会人や学生の方々を含めて、環境の変化や対人関係などにお困りの方は是非、相談することの意義を再認識してください。

　相談とは、あなたが直面する問題や課題について他者の意見や助言を求める行為です。人は個々に限られた知識や経験しか持ち合わせておらず、自分だけでは自家撞着いわゆる「グルグル思考」にはまりがちです。

　そうならないために他者の視点や知恵を得ることで、より広範な視野を持つことができます。また、相談を通じて思わぬヒントが得られたり、そもそもその悩み自体が大したものではないという「深刻さ」からの脱出を可能にすることもあるのです。

　天才物理学者アインシュタインは悩みはそれが生じたときと同じレベルでは解決しない。」と言っています。つまり、何らかの視点のジャンプが必要なのです。

　このように相談はとても重要な行為であるにもかかわらず多くの人が相談をためらう理由には、自己肯定感の低さや他者への依存を避けたいという心理的要因、プライドや自己主張の強さ、時間や手間を割くことへの抵抗などが挙げられます。

　また、他人に自らの弱点や不安をさらすことに対する恐れや、アドバイスが自分の期待と異なる可能性への不安も相談をためらう要因となっていると考えられます。

　適切に他者へ相談できる力は「受援力（じゅえんりょく）」と言います。これは一種のスキルであり、うまい人は実に適切なタイミングと方法で相談をしています。

　相談をすることには多くのメリットがあります。まず第一に、他者の知識や経験を借りることで、問題解決や意思決定の質が向上します。

　また、相談を通じて自己成長や学びの機会を得ることができます。さらに、相談を通じて人間関係が深まり、信頼や連帯感を築くこともできます。

　相談を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。まず、相談相手を選ぶ際には、信頼できる人や専門家、経験豊富な人を選ぶことが重要です。

　いたずらに好奇心だけで話を聴くようなスタンスの人には慎重な警戒が必要です。

　また、適切な相談相手が見つかっても相談の目的や内容を明確にし、適切なタイミングや方法で相談を行うことも大切です。

　さらに、相談をした後は相手の意見やアドバイスを真摯に受け止め、自己の視点や考え方を柔軟に修正する姿勢も必要です。アドバイスを聞いてもまったくそれを生かす姿勢がなければ何も変われませんね。

　先に登場した偉大な物理学者であるアルベルト・アインシュタインも、自身の業績を築く過程で相談を欠かしませんでした。

　アインシュタインは、一見自己主張の強そうな人物として知られていますが、実際には常に他の科学者や友人との議論や相談を通じて、自らの理論を磨いていました。

　特に有名なのは、一般相対性理論の完成に向けた長い道のりです。アインシュタインは同僚や友人、他の科学者との議論を重ねながら、自身の理論を洗練させていきました。その過程で、彼の理論がより一層深化し、最終的には革命的な成果をもたらしました。

　アインシュタインのエピソードは、偉人であっても相談を怠らなかったことを示しています。彼の成功は、自己の理念を固持しつつも、他者の知恵やアドバイスを取り入れる姿勢から生まれたものであり、そのような姿勢こそが彼の偉業を支えた要因の一つであったともいえるでしょう。

　人に相談することは、成功への道を切り拓くための重要な手段の一つであり、個人の力だけでは不可能な知恵や経験を得ることができます。

　相談をすることで、あなたのより良い意思決定や問題解決が可能となり、自己成長や人間関係の充実にも繋がります。

　したがって、適切な場面で積極的に相談を行い、他者との協力を活用することが、結果として成功への近道となるでしょう