
神モチベーター武田鉄矢さんのコメントではたと気付いたこと。
ある日の週末、ふと見ていたバラエティ番組。コメンテーターのお一人として武田鉄矢さんが出演されていた。
今までもテレビだけでなくラジオでも親しみある語る口で含蓄のある言葉をちりばめて来られた武田さん。番組終盤で次のような趣旨のコメントをされた。
人生にはたいへんなことがあり、うつ病など心の病をわずらってしまう人たちがいることに触れた話題の中でのコメントだったと記憶している。武田さんはいつもの人間味あふれる表情でしみじみと語られた。
「ほんの少しの心の水路の架け替え(方)だと思うんですよね。」
私はこのコメントを聞いてはたと気付いた。そうなんだ。大きなことではない。ほんの少しのことなんだ。子供の頃、砂場で山や街をつくって川筋をひいて水を流すという遊びをした記憶がある。最初は1本だけの川にやがて友だちが木の枝で勝手に水路を作る。水は少しづつ新しい水路へも流れ、やがてまた太くなる。そして私が更に別の水路を加えていく。

そうだ。こうして水路を架けていくだけで流れは変わってしまう。いや変えられるんだ。
そう気づいたとき、私の中で気づきがスパークした。小さく静かなニューロン同士のスパークだったが、それはやがて僕に大きな決断を促すことになる。そして私の生き方も変えてしまった。
心理カウンセラーが対話の中で気を付けること

私は30年間勤務した仕事を去り、今は主にオンラインカウンセリングやお悩み相談に対応している。
実に様々なテーマのお悩みが寄せられるが、共通して気を付けていること、それは「さりげない気づきへのガイダンス」である。
心理カウンセラーはコンサルタントではないので、基本的にはあれこれアドバイスをすることはしない。まずは傾聴といって徹底的にクライアントに寄り添ってお話を聴くことに集中する。
この傾聴スキルの中に「あいづち」や「パラフレージング」という技法があるが、これらを使う中で私はさりげない気づきを促すワードを入れるように心掛けている。
特にパラフレージングは相手の話した内容をカウンセラーが要約して「なるほど・・・・・とうことですね。」などと返す作業だが、この要約の仕方にかなり慎重に注意力を払っている。
私の経験では、この要約の仕方だけでクライアントははたと気付きに至ることも珍しくない。逆説的だが意図しない時の方が奏効することが多いようにも感じる。
私の生き方革命!
武田さんのこのこのコメントがずっと私の頭の片隅に残っていた。ことあるごとにそれは様々な人生訓へと派生していった。
そして大きな決断。30年務めた仕事を去り、フリーランスの心理カウンセラーとしての航路へと大きく舵を切ったのである。
人生には基本となるメインストリームである太い水路がある。そしてまた、その周囲には無数の別の水路を掛けることが私たちには許されている。その細い水路で架け替えられた流れは確実にまた新たな流れを生んでいく。

人生において太い水路ばかりが正解とは限らない。時には架け替えで生じた細い水路を歩かねばならないこともある。
でもこれは言える。その細い水路もまた水路なのだ。あなたの人生という流れを作る。
(最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝です。)
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